Sato Tomoko

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優しい人たち

ラーフェンスブリュック強制収容所の帰りに、市川さんの友人で元牧師さんのご夫婦のお宅に招かれました。イルマさんとマーチンさん夫婦。今は年金生活だとか。戦争を体験し、戦後は東ドイツで暮らしていたそうです。

市川さんの著書の中にも出てくるので、出版された本を送ったら、日本語は分からないけどとても嬉しいということと、表紙の絵に関心を示してくれていたという話は聞いていました。私が表紙の絵を描いたことを友人が伝えていたみたいで、家の中にあるたくさんの絵について説明してくれました。

>これは自分が描いた。これはイルマが。
>これはチェコの絵描きで友人が描いた。

品のあるきれいな水彩画。お二人とも相当絵が好きなようです。その後、絵描きはこういう場所が好きだろうということで、余り使われていない墓地がある広い敷地を4人で散歩しました。



お葬式などに使う小さなレンガづくりの教会や、いろいろな形の墓石、折れた木や草花。いつも二人で散歩しているそうです。



>私たちはここに死んだら入るから、会いに来てね。

墓石がたくさん並んでいる店の前では、

>まだどの石にするのか選んでないのよ。

80歳を過ぎてこんなに穏やかで優しい目をした二人が、目の前に近づいてくる死をユーモアを交えながらも受け入れる準備をしているように私には感じられて、何とも言えない寂しさを感じてしまいました。

散歩の後には美味しい食事を用意してくれていました。


お別れの時にはきれいな花柄のノートを私にプレゼントしてくれて。

私たちが帰った後に、憲法9条についての日本人とドイツ人の講演かなにかがあるとかで、でかけるんだと話していました。彼らは自分たちの戦後の歩みを、日本の歩みと常に重ね合わせるように捉えているんだ、と友人が話していました。

滞在したのはほんの4時間程の間だったのに、もうずっと 長い時間を過ごしたかのような穏やかな時間でした。


書斎に飾られていた花

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