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強制収容所巡り(2):見学に際して

訪ねる収容所への情報が集まったら、後は現地に足を運ぶだけです。収容所の見学は広大な敷地内をひたすら歩き、展示内容を見て説明を読んで、という精神的にも肉体的にもとても疲れる作業です。あの空間にむしろ癒される私のような例外を除けば、ショックを受ける人も多いと思います。

着いたらまずはインフォメーションで地図をもらいます。地図で施設内の見学ポイントを確認して、ルートを決めると良いと思います。音声ガイドもありますが日本語は今まで見たことはありません。聞くだけのことはある情報量なのですが、言葉の説明が大量にありすぎると、自分の皮膚感覚で感じることができなくなるのが難しいところです。


見学は収容所の規模にもよりますが、敷地内を一通り見るのなら3〜4時間は予定しておいたほうが良いと思います。まずは歩きやすい服装と靴で、そして真夏以外は寒さ対策を忘れずに。荷物もカメラと辞書と貴重品という最小限が理想です。(写真はマイダネク絶滅収容所。)

エントランスにコインロッカーがある場合もあるので、余分な荷物は預けるに限ります。また展示室内は照明が暗い所が多いので、資料目的で撮影される方は三脚が必要かもしれません。基本的に写真撮影可な場合がほとんどですが、資料館や特別展示室は撮影禁止またはフラッシュ禁止の場合もたまにあるので、確認が必要です。

私は4時間以上かけて見学することが多いので、ペットボトルとパンやチョコレートなども少し持っていきます。カフェやレストランがある収容所もありますが、敷地が広いのでそこまで移動するのが大変だったりするからです。


ここ5年間程の間にドイツの収容所施設はリフォームが進んでいて、とても観光しやすくなってきています。エントランスとインフォメーション、カフェにショップ。それにトイレが増えていたりコインロッカーができていたり。(写真はブーヘンヴァルト強制収容所のインフォメーション。)

設備の近代化は見学するにはとても助かるのですが、その反面、観光地化されている気も否めません。交通アクセスの良い収容所は見学者の数もびっくりするほど多く、落ち着いて展示を見ることもできないくらいです。こればっかりは仕方の無いことなのですが…。

あとは収容所のそれぞれの歴史を若干でも知っておくと、とても見学しやすいと思います。絶滅収容所、強制収容所、中継収容所、衛星収容所などいろいろなカテゴリーがあるし、ラーフェンスブリュックのような女性を収容することを目的とした場所もあります。大概の情報はもちろん現地で手に入りますが、私は語学が苦手なので日本語で概要だけ調べておいたのが、スゴく助かりました。


そのために利用したのがこの「ホロコースト―絶滅収容所の記憶」(毎日新聞社) 本です。様々な収容所の概略が紹介されていたので便利でした。ただ余り真面目に調べすぎると、実際に足を運ぶ前に気持ちが折れてしまう方もいると思うので、ほどほどに…。

以上、余り役に立たない"見学編"でした。
| 強制収容所 | 21:47 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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