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強制収容所巡り(3):ドイツ-1

個々の強制収容所への交通アクセスや展示内容などの情報をまとめておきたいと思います。私が訪れたドイツ国内の強制収容所は5カ所ですが、その中でもアクセスの良い3カ所からまずは紹介します。

(注意:開館時間は夏場と冬場で異なる場合が多いです。冬は早めに閉館する施設があるので要確認。入場料はほとんどの場所が無料ですが、地図が有料の場合はあります。またほとんどの収容所が祝祭日も開館していますが、資料館や図書館などは月曜休館のところが多いです。これも要確認。)

ザクセンハウゼン強制収容所 in オラニエンブルク


オラニエンブルクはベルリン市内ではなく、ベルリンの中心地から北に30km程に位置し、1時間弱で着くことができ観光しやすいため、見学者の非常に多い収容所です。展示も豊富で施設も多く残っています。

アクセス:SバーンのLinie1で終点のOranienburgまで(切符はABCのゾーンが必要)。駅からはバス(821番)も出ているけど歩いても20分程。いくつもGedenkestätteの方向を示す標識が出ているのでそれに従って進めば、エントランスに到着します。

概  略:1936年に本格的にスタートしたダッハウに続くナチスによる2番目の強制収容所。映画「ヒトラーの贋札」にもあるように、偽札の作成が行われたのもここ。ユダヤ人だけでなくソ連からの戦争捕虜、政治犯なども多く収容されていたそうです。ガス室、焼却炉、人体実験室も。終戦から1950年までの5年間はソ連の特別収容所として再利用される。


囚人の部屋。


初めて訪れた2002年は、9月の観光シーズンだというのに5〜6人しか見学者がいませんでした。かつて強制収容所だったという広大な敷地に一人ぽつんと立った時のあの感覚は、今では味わうことができなくなりましたが…。そのかわり最近になって地下室の絵が公開されています。この絵を見た時の衝撃も、やはり大きなものでした。(→以前の記事へ)

※エントランスにコインロッカーがあります。地図は有料で50セント。書籍コーナーあり。カフェ等は無いけれど近くに小さな喫茶店があります。


ブーヘンヴァルト強制収容所 in ワイマール


ワイマールはベルリンから特急で南に2時間程の歴史のある文化都市。ゲーテやシラーといった文豪やバウハウスでも有名。強制収容所は町の中心から約10km北に位置しますが、バスで乗り換えなど無く直接行けるので便利。

アクセス:ワイマール駅もしくはゲーテ広場(Goetheplatz)から6番のバスでBuchenwald行き(Ettersburg行きはダメ)で10〜15分程。

概  略:1937年に開所。開所当初は共産主義者、社会主義者、エホバの証人の信徒、捕虜など政治犯・思想犯を収容していたが、後にユダヤ人やロマなども移送されるようになる。人体実験も行われた。門、火葬場、SSのための動物園跡が残っている。


門とクレマトリウム(火葬場)を除けば、バラックなどはまったく残っていません。そのかわり展示は充実しています。ただし英語があったりなかったり。08年に訪れたときはバラックの復元が始まっていたので、何年か後に訪れたら様子が異なっているはず。(→以前の記事へ)

※エントランスの隣にカフェ・レストランがあります。
※ソ連の特別収容所に関する展示資料館もあります。


ダッハウ強制収容所 in ダッハウ


ダッハウはミュンヘンの北西約20km。ミュンヘンから40分程で着くことができるので便利。復元したバラック小屋、火葬場、見張り塔、門、ガス室などが見学できます。資料館はとても充実しています。展示はドイツ語と英語の併記。


アクセス:ミュンヘン中央駅(Hauptbahnhof)からSバーンでダッハウまで、所要約20分。そこからKZ-Gedenkstätte行きのバス(724か726)で約10分。ミュンヘンからの切符は片道4.8ユーロだけど、Single-Tageskarte (XXL)という一日券が7.0ユーロなのでお得。2人以上ならPartner-Tageskarte(XXL)が大人5人まで12.30ユーロなのでお得です。バスもこのチケットで乗れます。

概  略:ナチスが作った最初の強制収容所。33年に開所し当初は政治犯を収容していた。二重の鉄条網や監視塔など、この収容所がその後に作られる収容所のモデルになる。ガス室は42年に建設されたが稼働したという記録はないそう。人体実験は行われていた。


私は8月の観光シーズンに訪れたこともあって、とにかく見学者が多い。上記の2施設もそうですが、人が多くて展示を見るのにも苦労するくらい。バラックなど敷地内の大部分が破壊されているかわりに、慰霊のための礼拝堂がユダヤ教・カトリック・プロテスタント・正教会のそれぞれのスタイルで建てられているのも印象的でした。(→以前の記事へ)

※エントランスにインフォメーションとカフェ・レストランがあります。

「ドイツ−2」に続きます。
| 強制収容所 | 23:27 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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