Sato Tomoko

painting,painting,painting!
最後の記事としては
 いい加減に旅行の記事を終わらせないとと思いながら、日々の仕事にかまけてました。ホームページをリニューアルしていて、ブログもそちらに移行しようと試行錯誤中です。このデザインのブログで記事をアップするのはこれがラストになると思います。留学を期に何となくダラダラと続けてきましたが、2014年で区切りをつけることに。といっても自分の記録にもなっているので削除はしませんが。

トルコの旅のしめくくりはアイハンさんのこと。今回の旅で知り合った方達の中で印象に残ったのがネジョさんとアイハンさん。イスタンブールのネジョさんはリベラルで現代的な精神の持ち主で、宗教とも一定の距離を置いていて、豚肉も普通に食べていた。ドイツでの生活が長かったこともあるのだろうけど、だからといって合理的過ぎるわけでもない、物腰も穏やかでとてもバランスの良い人だった。

アイハンさんは最初無骨な感じでとまどったけど、とても頭のいい実際的な人。イーデジク村の村長さんみたいな役割をしていてとても多忙な様子。なのに私が「町へ行ってお土産を買いたい」と聞きつければ車で町まで送ってくれる。それも上手く自分の予定の中に私のスケジュールを当てはめて。

町でカフェに入ってみんなのチャイを頼むと、店内みんな顔見知りで、自分は飲む間もなくみんなに声をかけ情報収集後、次の約束があると出て行ったり。村の道路の補修の工事をスタートさせておいて、その足でその許可を県に掛け合いに行ったり。なんと言うか政治的に動ける人だった。

アイハンさんはジャンさんたち家族にとってはとても大事な人。子どもたちがみなドイツに住んでいるので、ジャンさんのご両親が困ったことがあると助けてくれるのはアイハンさん。アイハンさんは小学校の頃にお母さんを亡くし、父親は幼いアイハンさんを捨て、親族も貧しさを理由に誰も手を差し伸べず、路上で寝ていたアイハンさんを連れて帰ったのがジャンさんのお父さん。それから少し年の離れた兄弟みたいに育ったのだとか。

両親のいない子どもの為の寄宿学校に進んだアイハンさんは、長期休暇の度にジャンさんたちのもとへ帰って来たそうです。その後ジャンさん一家はドイツへ移住し、その頃には既に小学校の先生として働いていたためトルコに残ったアイハンさん。久しぶりの全員集合を喜ばないわけがありません。

私が日本に帰る日に挨拶に行くと、まだ「村全体を見てないだろうからドライブに連れて行ってあげる」と。やった〜と喜ぶもつかの間、何事も政治的に一つの目的だけの為には動かないアイハンさん。


「乗りなさい」と登場したのはこれでした。


へっぴり腰で後ろにのって。


山道を駆け上って行きます。ガンガン揺れるので振り落とされないように必死な私。植物も全然日本と違って、葉っぱがやたら尖っていたり、土の色が乾いていたり、自然が攻撃的な感じ(笑)。岡山の優しい自然に慣れている私にはそういうことも新鮮。


随分登って来た目的は、


この小屋の中の状態をチェックするためでした。


水か何かをコントロールする場所らしいのだけど、問題があったみたいであちこちチェック。


こういうところの水の量もチェック。


村に向かって流れて行ってます。


そんな慌ただしい中、自分の果樹園もチェック。ここは俺のだからと洋梨をくれました。


天気も最高によくて、アイハンさんの村一周パトロールも、楽しいひととき。

「今日はみんなで湖に行くから」と言われて「喫茶店でお茶を飲んで帰るだけ」の一日を過ごしたり、「明日は来ないから」と帰った人が翌日の朝食から一緒にいたり、トルコ人の口約束に何度振り回されたか分からない旅でしたが、アイハンさんは言行一致の人。行くと言えば行く、やると言えばやる、そういう感じ。旅の最後を引き締めてくれる素敵な方でした。

早朝にバラ摘みで働かされてもいいから、今度はバラの咲く季節にこの村に来てみたいなあと思います。

というわけで、このブログも締めくくり。
今後の更新はホームページ内のブログで行いたいと思います(まだ調整中なので上手く移行できるか分かりませんが)。

| 旅行 | 22:34 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
ウスパルタの町
いわゆるど田舎であるイーデジク村は、ウスパルタ県に所属します。トルコの行政区分は県>市>町・村となっているみたいで、日本とシステムが近いです。


そのウスパルタは割と大きな町で、何よりバラで有名。車で移動中に見た町の入り口の巨大な薔薇のモニュメント。お世辞にもセンスが良いとは言えませんが。毎年5月にはバラ祭りがあり、大きなイベントも開かれるとか。お土産物もバラにまつわるものがたくさん。


ローズジャム、ローズシャンプー、ローズクッキー、ローズウォーター、バラの芳香剤など様々。5月のバラの時期になると、早朝に村総出でバラの花びらを収穫するのだとか。ジャンさんも小学生の頃、学校に行く前に花びらを積みに行かされるのがすごく嫌だったと話してました。摘んだ花びらは精油工場に買い取ってもらいます。


バラから生まれる商品の中でも最も高価なのが、100%ピュアなバラのオイル。店頭に数々の商品が並んでるけれど、このオイルだけは店員さんにお願いして出してもらってました。エッセンシャルオイルの中でも世界最高級と言われるウスパルタのローズオイルは10ccで3000円以上(日本で買うとこの10倍の値段のよう)はするみたい。香水の香りが全くダメな私ですが、このオイルの香りは本当に爽やかでスッとして驚きでした。


お店の可愛らしい売り子さん。ちなみにトルコでは女性が頭をヒジャブで隠すのは、学校など公的な場では禁止されています。


洋服以上に柄が豊富なヒジャブ。若い人でも信仰心の強い人は様々なデザインのヒジャブをお洒落に巻いてます。巻き方もそれぞれ工夫があります。


ウスパルタの市内で見つけて面白かったのが、チャイ(紅茶)注文のボタン。ボタンを押して数を言うと、近くのお店の人が持って来てくれる仕組み。お金(30〜70円くらい)はその場で払い、カップはその場に置いておけば後で回収してくれます。


トルコ人のチャイ好きは半端ない。一日5杯以上は軽く飲んでます。その度にお砂糖もたっぷり。トルコ人の立派なお腹はビールではなくチャイで出来ていると確信しました(笑)。


イーデジク村とわずか20kmしか離れていないのに、ウスパルタの町はにぎやか。ショッピングセンターやカフェにレストラン、お店が並んでます。面白かったのが通りにいきなりソファーがあるから何かと思ったら、プレステのサッカーゲーム専用のお店。


若いお兄ちゃんたちが楽しそうにゲームしてました。

| 旅行 | 13:22 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
冬支度
イーデジク村に滞在したのは9月最初。まだまだ日差しのきつい日々でしたが、村では色々冬支度が始まってました。

 
お邪魔したお家で発見したケシの実。乾燥させて干してました。


こうやって開けて食べるんだよ〜と、子どもたちが教えてくれました。


お墓参り中、時間を持て余してケシの実を食べる子どもたち。


私ももらいました。別に美味しくないけど、何となくだらだらと口に入れてしまいます。子どもたちもそんな感じ。


村のありとあらゆるお家で見かけたのが、野菜の首飾り。オクラ、パプリカ、トマトなんかを乾燥させてました。針と糸で野菜をつなげる作業をおばちゃんたちがしている姿も良く見かけました。


トマトとなすび。干し柿の要領。なすびもペラペラになってました。


たまたま立ち寄った友だちの知人宅では、トマトをつぶして瓶詰めにする作業中。老夫婦二人暮らしとは思えない数十キロはある大量のトマト。


ある日はお手伝いに呼ばれて着いていくと、


鍵をかけている意味が分からない程壊れたドアの鍵を開け、


家の中に入ると、部屋には一面に麦が。


ブルグルという麦で、いろんな料理に使います。


今年収穫したブルグルを日光に当てて乾燥させているのだとか。コレも冬支度の一種。夏の間にしておかないといけないこと。


夕方には室内に戻して、日が昇ると外に出す。こういう作業って妙に癒されます。4日間、コレだけは毎日手伝いをさせてもらいました。
| 旅行 | 23:39 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
トルコの田舎とユフカ

トルコで最後に訪れたのはİğdecik(イーデジク)村。薔薇で有名なウスパルタ県(人口50万人程)の中にある小さな村です。ウスパルタの中心から北西20km程離れています。Googleマップでかろうじて地名が出てくる程度。


村には教会、小さなお店、カフェが一つずつあるだけで、銀行もスーパーも郵便局も薬局もありません。バス停は村の中心から3km程離れた公道沿いに。最寄りのスーパーはGönen(ギョネン)という7km東の隣村まで行かないとありません。小学校も隣村。「この村に来た最初の日本人かもね〜」などと冷やかされながら友人宅に4日間滞在。


カメラを持ってウロウロ散歩していると、村の人々に不思議そうに見られますが、決して拒絶するような雰囲気ではありませんでした。特に子どもたちは好奇心旺盛で、遠くから走って来て私の背中をぽんと叩くとニコッと笑って「メルハバ」と挨拶してくれたり。


決して裕福な村ではなく、壊れているのか使っているのか分からないような家がたくさん。こんな小さな村にもドイツに移住していた人がチラホラいて、ドイツ語が使えることも。


今回一番興奮したのが、このパンを焼いている場面に出くわしたとき。土曜日の早朝、ガレージのような空いたスペースで近所の女性たちが集まってユフカという薄いパンを楽しそうに焼いています。1度に百枚以上焼いて、各家庭に持ち帰るのだそう。


村のカフェは男性だけが行くみたいで、女性は入らないのが習慣だそう。だからここが女性たちの社交の場でもあるので、とにかく楽しそうにおしゃべりしながら、手際よく作業を進めます。紅茶やサラダ、お菓子も用意してピクニックのよう。こねる人、のばす人、焼く人。手にカメラを持った私を見ると、手招きして呼んでくれました。


ユフカはクレープのように薄いので、鉄板に伸ばした生地を置くと、あっという間に焼けます。出来立てを食べるというより、保存食として大量に作り、食べる前に少し水を振りかけて柔らかくするのだとか。


中に白いヤギのチーズを入れて、くるくると巻いて「食べなさい」とくれました。紅茶も入れてくれて。朝食前の散歩だったので、朝ご飯代わりにペロッと食べました。この後も散歩を続けていると村の人から洋梨やぶどう、いちじくなどいただき、お腹いっぱいで散歩終了。


ちなみに屋台でも売ってます。チーズとか入れて焼いたのは「ギョズレメ」と言うみたい。

| 旅行 | 17:49 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
トルコとドイツ

アンタルヤとアランヤはどちらも良く似た地中海沿いの町。海沿いはホテルがずらりと並んで、観光客がいっぱい。普通に町を歩いていてもドイツ語がちらほら聞こえるくらい、ドイツからの観光客もいっぱい。

どちらの町でもツーリストインフォメーションではドイツ語が通じました。私が友人に聞きたいことをドイツ語で言い、それをトルコ語で伝えてもらい、返事をまたドイツ語に訳してもらうというモタモタした作業をしていると、おじさんが遠慮がちに「ボクもドイツ語話せるから」と。

明らかに日本人の私と見た目トルコ人の友人がドイツ語で話しているのが奇妙なようで、ツーリストインフォメーションのおじさんも戸惑っていた様子。

アンタルヤの美術館でもドイツ語で話をしていると、警備員のお兄さんがドイツ語で話しかけてくる。聞くとご両親がドイツに移民して働いていたからドイツ生まれのドイツ育ちで、ケルンに18才まで住んでいたと。両親の帰国に伴い一緒にトルコに戻り現在の仕事についたとか。

嬉しそうにケルンから来た私たちとしばしの会話を楽しんでいる様子でしたが、18才までドイツで育つと、メンタリティーはかなりドイツ人だろうなあ。


アランヤの町の市バス。バスの中も乗り降りのシステムもドイツとそっくり。他にも町や公園のゴミ箱のデザインもドイツと良く似ていました。アランヤは特にドイツ人の年金生活者の移住者が多い町だとか。ユーロの年金があれば物価の安いトルコでは過ごしやすいはず。その上、温かいし海もある。レストランのメニューもドイツ語があり、観光フェリーに乗っても、トルコ語の案内放送の後にドイツ語の放送が流れるくらい。

ドイツへの出稼ぎから帰って来た年配の世代の方たち、その子どもたちの世代、帰らずドイツにとどまるケース。ドイツからトルコへの移住者。ドイツ人のイスラム教への改宗者。一方で気にせず豚肉を食べるトルコ人のイスラム教徒の方にも会いました。

トルコにしてもドイツにしても、
ついつい自分の理解したいように見てしまいがちで、あるがままの姿を受け止めるのはとても難しい。そう思うことがしばしばあります。国籍=民族と考えてしまうことから、なかなか抜け出せない自分に気づく日々でした。


関係ないけど、バスのドアに貼られていたステッカー。これは分かりやすくて可愛い。


そんなアランヤの町の風土を感じたのは海よりもむしろ屋根上のソーラーとタンク。ほぼすべての屋根に取り付けられた姿は、圧巻でした。


トルコでも暑い地域なので、たしかに利用価値は高いはず。円筒形のタンクがずらりと並んでどこまでも続くのを見たとき「あ〜トルコなんだなぁ」と実感しました。でもこれも、自分が面白いと思う理解しやすい姿を見ているだけなんでしょうけど。
| 旅行 | 21:01 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
ネコ in トルコ
 
ネコ好きでなければ、なんてこともないのですが、アンタルヤで見つけた標識。「ネコ注意」ということなのか、意味は不明。


標識のすぐ側では、おじさんがネコと寝てました。この写真に写っているのは3匹ですが、写っていないところに更に3匹いました。


ホテルの朝食では、席に着くとネコに囲まれます。


座席もネコに奪われ。


朝食を食べ始めると、ネコもしきりにこちらを見つめてきます。これが毎朝になると、だんだんネコに襲われている気分になります。


亀にまでトマトを持っていかれました。


イスタンブールでもカフェの座席にネコが。


町中の人ごみでものんきに寝てます。


ギャラリーに入っていく、文化度も高いネコ。


まあ、可愛いからいいんですが、ちょっと半端ないネコの数でした。

| 旅行 | 19:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
アンタルヤの水族館
 
日本でも滅多に水族館に行かないのに、世界一大きいトンネル型の水槽があるということで、アンタルヤの水族館に行ってみました。全体的に物価の安いトルコですが、イスタンブールのトプカプ宮殿など観光地でここというところは、ユーロ圏の物価と同じくらいの金額になります。この水族館も入場料が35リラ(1750円)。


魚のことは分からないんですが、なんか水槽の中の設定に凝っているのが気になった。これはエジプトの魚を紹介する水槽。だからなのか、ファラオの形の遺跡が沈んでる設定。


これはギリシャやトルコ近郊の魚を紹介する水槽。神殿風のアーチやギリシャ彫刻でテーマを表現。


そしてアジアのコーナー。像の上に仏様。テーマパークのような水槽へのこだわりに、魚を見るどころではありません。しかもライトの色が結構強くて、魚の色以上にイメージ作りが優先されてます。


唯一まともに写真がとれたウツボ。


最後は世界最大の水槽。このトンネルをずっと歩いていくんですが。


サメがたくさん。さてここの水槽の意匠は…奥にぼんやり写ってますが…。


沈没した飛行機。少し進むと沈没して壊れかけた船まで。コンセプト重視の水族館だなあ…。魚を見た記憶が曖昧です。


カップルが撮影に夢中になるのも分かります。水族館の普通が分からないのだけど、まあ、楽しめました。世界最大の水槽も、確かにでかかったし。でも途中から意匠にばっかり目がいってしまって、魚の印象が残らないってどうなんだろう…(あ、でももちろん普通の展示もあります)。

| 旅行 | 22:25 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
アンタルヤ

イスタンブールから移動してアンタルヤ。8月末、まだまだジリジリする程の日差しでした。アンタルヤは地中海に面したリゾート地。ヨーロッパからの観光客で一杯。特にドイツ人が多く、ドイツ語も良く耳にしました。


アンタルヤの旧市街。ホテルとレストラン、土産物しかない旧市街。


でも一歩、通りを中に入ると壊れそうなお家も。こういう感じはウズベキスタンとも良く似てる。


状態の良いハドリアヌス門。でも、遺跡もなんのその、ほとんどの観光客の目当ては海。


旧市街から路面電車の終点で下車すると、一面に海が広がります。延々と続くビーチ。


ヨーロッパのバカンスのスタイルを初めて体験。泳ぐというよりビーチで寝そべって、本を読んで、日がな一日のんびりする。そのまったり過ごした時間の量全体が、すごく印象に残っていて、日焼けとともに体に残ってる感じ。私は一日だけだったけど、これを一週間とか続けたら、どんな感じなんだろう。「ベニスに死す」の海辺のギラギラした感じも、こんななのかな、とぼんやり思ったり。


ビキニの女性が多い中、全身洋服をまとったまま肌を見せず、楽しそうに海に入る女性。


トルコでは公的な場所では
ヒジャブは禁止されているので、若い女性で付けている方は信仰の強い方という印象を受けますが、洋服まで黒ずくめというのは少ない感じ。写真の女性もアラブ系の旅行者のようでした。着替えが大変そうだなあと思いながらも、きっと彼女にとっては当たり前のことで、十分に開放的な気分になったのだろう、などと想像してみる。


こっちは旧市街側にある有料のビーチ。有料と行っても二人で10リラ(500円)で、パラソルとベンチが借りられます。人が少なくて静かでよさそう。

アンタルヤはもともと興味があって来たわけではなく、次の目的地のウスパルタへの中継地点として寄っただけだったんですが、思わぬ時間の使い方を体験。「海でごろごろするより、美術館でも行かないと…」という貧乏性な私にとってはとても新鮮な時間の流れ。思った以上に読書も進んで、良い時間になりました。次は一週間くらいゴロゴロしてみたいなあと新たな野望も芽生えました。

| 旅行 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
イスタンブール写真美術館

イスタンブール写真美術館です。まだ地元の人にも余り知られていない2011年にオープンした新しい美術館。
この美術館の設立に深く関わったのが、グルテキン(Gültekin Çizgen)さん。グルテキンさんに会うのが今回のイスタンブール訪問の目的でした。来年に向けて準備しているプロジェクトの為なんですが、ネジョさんの小学校の同級生がグルテキンさんだったという繋がり。


グルテキンさんにメールで連絡を取ると、協力は惜しまないよと返事が。ちょうどトルコの実家に里帰りする予定のあったジャンさんにイスタンブールへ寄り道をお願いして、直接会いにいくことにしたのが今回の旅行の始まり。「出会いのアート」の企画をした時も感じたことだけど、直接会うことは信頼関係を築くのにはとても重要。ジャンさん、ネジョさんの協力のおかげで、グルテキンさんに会えることになったわけです。


グルテキンさんはこの写真美術館の理事長でありキュレーターでもあります。理解あるスポンサーがいて、この美術館が実現したのだとか。でもまだまだ整備しないといけないことがいっぱいあるんだ、と。廊下の展示ではトルコの写真史が時間軸で分かるようになっています。


1900年代初頭から現代の作家まで、部屋ごとにカテゴリーが設けられていました。右がグルテキンさん、左がネジョさん。グルテキンさんの説明をネジョさんがドイツ語にしてくれて、何とか意思疎通。


1940年生まれのグルテキンさんは74才。写真家としても30冊近い写真集を出版し、この美術館だけでなく、イスタンブールの国際写真展のコーディネートなども努めていらっしゃるとか。


美術館を見た後「ここからすぐだから」とご自宅に招いてくれました。ご自宅は旧市街の古い町並みの中。


イスタンブールの新しい住宅はどこも5階建て以上の大きなアパートが多いなか、旧市街の建物はこじんまりして可愛らしく趣があります。


グルテキンさんのお父さんは画家で、ガラスアートのコレクターでもあったとか。その影響でグルテキンさんも写真に留まらずガラスの作品やグラフィックの作品も発表されています。あれもこれもと画集や写真集をいただいて、後で測ると7kgも。嬉しいものの旅行者にはちとツラいプレゼントでした。


打ち合せ自体はとても和やかに進みました。私の要件は小さな小さなプロジェクトなのに、事前に送った資料も目を通して下さっていて、何も説明する必要がないくらいスムーズに話が進みました。


イレーナさんもネジョさんも、私のたどたどしいドイツ語を誠心誠意のトルコ語で通訳してくれて、心配しながら成り行きを見守って下さっていたので、グルテキンさんからの期待以上の協力をとりつけることができ、
「よかった、よかった」と自分のことのように大喜び。

来年のプロジェクトが実際に実を結ぶか、実現できるかはこれからなのですが、こういった出会いや繋がりが自然に生まれるというのは、幸先良いなあと感じます。頑張ろう!
| 旅行 | 23:20 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
祈る姿

トルコはもちろんイスラム教国。時代・世代により信仰への向き合い方に差はありますが、それでも多くの人が毎日礼拝に向かいます。この写真は金曜日のお祈り。金曜日は集団礼拝の日なので、特に多くの人が集まります。こはイスタンブールのタクシム地区の教会。金曜日ということで教会に入りきれない程の人が集まってました。


お祈りの前には体を清めます。靴もソックスも脱いで足のかかとから、手、腕、首回り、顔、耳の穴、鼻の穴、耳の後ろ、口の中などを順番に洗っていきます。


モスクの中。旧市街にあるスレイマニエ・モスクだったと思います。



本当に美しい空間です。個人でのお祈りの際は、思い思いの場所を陣取って祈ってます。


メインの中央のスペースは男性の祈りの場。女性は2階に上がるか、後ろの囲われたスペースでお祈りします。なので女性の私は奥まで入ることもできません。


一心に祈る姿にはいつも心が動かされます。


イスラム教徒を意味する「ムスリム」は「服従する」という意味を持っているそうです。神様への絶対的な服従。自己を引き渡しひれ伏す。この一神教の感覚を日本人が理解することは不可能に近いと、本で読んだことがあります。ただムスリムの友人たちの絶対的な信仰は、重層低音のように彼らを支えているんだなと思うことは多々あります。


今回の旅行で知り合ったトルコ生まれのドイツ人エミンさんは、生粋のドイツ人ながら祖父の代からイスラム教徒。「毎日できるだけ多く神様について考えるよう、それを大切にしてる」と言って見せてくれたのがこのカウンター。3cm程の小さなもので、指輪のように指に巻いて祈りの回数を数えるのだとか。「モスクの中だと数珠でも良いんだけど、歩いているときとか数珠だと数を間違えやすいからね〜」と。

こんなところはモダンになっていくんだな〜。
| 旅行 | 22:45 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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